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難聴の西洋医学治療

難聴に対する西洋医学治療は血管拡張剤、抗凝固剤、代謝賦活剤や向神経ビタミン製剤があります。ウイルス感染に対してはステロイド剤が広く用いられています。

ステロイド剤の持つ強カな抗炎症作用がウイルス性内耳炎を軽快すると考えられますが、免疫的な作用機序や循環障害で生じる活性酸素を抑制するなどの循環系に対する機序も関与しています。慢性感音難聴に対しては補聴器や人工内耳などで弱くなった聴力を補うことになります。最近の電子技術の進歩により、この分野ではさまざまな新しい試みがなされています。

補聴器ではあらゆる聴力型の難聴に対応できるデジタル型補聴器が開発されており、さらに雑音を抑えて言葉を聞き取りやすくする様々な工夫がなされています。

補聴器は残っている内耳の働きを有効に用いるための電子器機ですので、まったく聞こえないような高度の難聴では効果は期待できません。このような高度難聴や聾に対しては人工内耳の埋め込みで聞こえるようになる可能性があります。